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【温暖化と水質悪化で諏訪湖の魅力が半減】ワカサギ釣りも微妙な状況

8年程前から仕事で長野県に訪れることが多く、週一では必ず長野県に来ています。中でも諏訪湖周辺には頻繁に来ているので、今回は諏訪湖について書かせていただきます。

諏訪湖の概要と地理

諏訪湖(すわこ)は、長野県中部に位置し、長野県最大の湖で、面積は約13.3平方キロメートル、標高は約759メートルです。

湖は諏訪市、岡谷市、下諏訪町の3つの自治体にまたがっており、北アルプスや八ヶ岳などの山々に囲まれています。この地形は、諏訪湖の美しい自然景観を形成しています。

諏訪湖は静岡県を流れる天竜川の源流でもあり、湖から流れ出た水は南へ向かって天竜川を下ります。この湖は、中部山岳地帯に位置するため、湖面標高が高く、周辺地域は寒冷な気候です。特に冬季には湖面が凍ることがあり、寒さが厳しい日々には氷上を歩くこともできます。

ただ、時代の流れとともに色々と変化点もあり

  • 水質の悪化により天竜川の水質も悪化した
  • 水質の悪化と温暖化の影響により諏訪湖の湖面が凍ることが少なくなった

といったことがあります。諏訪湖周辺で暮らしている年配の方に話を聞いたことがありますが、昔は諏訪湖の湖面が凍ってスケートをやったり、夏は泳いだりしていたようです。現在ではそういった姿を見ることはできません。

(8年間諏訪湖へ行っていますが、泳いだりスケートができるような状況ではないです。)

歴史と文化的背景

諏訪湖は古くから地域の人々の生活や信仰と深く結びついてきました。諏訪大社は、日本最古の神社の一つとされ、その信仰は諏訪湖周辺に根付いています。諏訪大社は上社(本宮・前宮)と下社(春宮・秋宮)の4社から成り、神事や伝統行事が湖周辺で行われています。

特に有名なのが、7年に一度開催される「御柱祭(おんばしらさい)」です。この祭りは約1200年以上の歴史を持ち、諏訪地方全体で行われる勇壮な祭りとして知られています。長さ17メートルを超える巨木を山から切り出し、神社に立てる「木落とし」や「建御柱」など、スリリングな儀式が行われ、多くの観光客が訪れます。

7年に1度の御柱祭ですが、その役に付いている人は前年から準備に忙しくしています。一般の企業では考えられませんが、御柱祭の準備で会社を休む人も普通にいます。

仕事より御柱祭という感じです。

自然環境と季節の魅力

諏訪湖は四季折々の美しさが楽しめるスポットです。春には湖畔の桜が満開となり、多くの花見客が訪れます。夏には「諏訪湖祭湖上花火大会」が開催され、国内でも有数の規模を誇るこの花火大会は、夜空に打ち上げられる約40,000発の花火が湖面に映り、美しい光景を作り出します。秋には紅葉が周辺の山々を彩り、湖畔の散策に最適な季節となります。

近年は、小規模の話を複数日で打ち上げています。

冬には「御神渡り(おみわたり)」と呼ばれる自然現象が見られることがあります。これは、湖面が凍結し、その氷が温度差で割れて隆起することで、氷の道ができる現象です。古くから御神渡りは神事とも結びついており、湖の凍結状態によってその年の豊凶が占われました。近年は温暖化の影響で御神渡りが見られる頻度が減少していますが、発生すると地域住民や観光客の注目を集めます。

レジャーと観光活動

諏訪湖は、観光スポットとしても人気が高く、多くのレジャーアクティビティが楽しめます。湖では遊覧船によるクルーズが行われ、湖上からの美しい景色を楽しむことができます。また、釣りも人気で、特に冬季にはワカサギ釣りが盛んに行われます。釣ったワカサギはその場で天ぷらにして食べられることもあり、観光客に人気のアクティビティです。

ワカサギ釣りに関して諏訪湖の水質の悪化により魚が臭う時もあります。寒い冬場は良いですが、暖冬の時は生臭かったりしますね。

湖畔には散策路が整備されており、ジョギングやサイクリングを楽しむ人々も多く見られます。さらに、湖の周囲には温泉が点在しており、「諏訪湖温泉」や「下諏訪温泉」といった湯治場は、観光客がリラックスできる場所として知られています。温泉施設からは湖を一望でき、特に夕暮れ時の景色は格別です。

環境保全と課題

諏訪湖は観光資源として大変重要である一方で、水質や環境保護の課題にも直面しています。1970年代には工業排水や生活排水によって水質が悪化し、環境問題が顕在化しました。それ以来、地元自治体や住民は水質改善に向けた取り組みを続けており、下水道の整備や浄化活動が行われてきました。これにより、水質は徐々に改善してきましたが、依然として持続可能な観光と環境保護のバランスを保つための努力が求められています。

また、近年では温暖化の影響により、冬季の氷結が減少していることも課題です。これにより、御神渡りが見られる頻度が低下し、地域の伝統や観光面での影響が懸念されています。地元では、環境保全活動やエコツーリズムの促進など、自然との共生を目指す取り組みが進められています。

まとめ

諏訪湖は、長野県を代表する観光地であり、その自然美、文化的背景、四季折々の魅力が訪れる人々を引きつけています。一方で、環境保全や持続可能な観光の実現といった課題も抱えています。これからも地域住民や訪問者が協力して、自然と共に発展し続けることが、諏訪湖のさらなる魅力向上につながるでしょう。