自動車業界がやばい

部品メーカー×倒産の可能性

青山製作所の倒産リスクはある?非上場ながら業績安定の理由を解説

自動車産業を支える縁の下の力持ちとも言える「ファスナー(締結部品)」。

その分野で日本国内はもちろん、海外展開も進めているのが愛知県に本社を構える「株式会社青山製作所」です。

ボルト・ナットといった基本的な部品ながら、車の軽量化・高剛性化・EV対応といったトレンドにも直結する重要な技術分野で活躍しています。」

本記事では、青山製作所の会社概要から財務体質、競合との比較、EV時代の展望や課題までを多角的に分析し、今後の成長性やリスクについて考察していきます。

この記事の執筆者(本田)

自動車業界で働いて20年。様々な工場に出入りしてきました。

この20年間で、大企業から零細企業まで仕事を通じて見てきましたが、中には倒産や廃業してしまった会社も残念ながら多くあります。

昨今の自動車業界の大変革により、厳しさが増している業界の情報を発信していますので、自動車業界に従事している方は、ぜひ、お役立てください。

 

会社概要

項目 内容
社名 株式会社青山製作所
本社所在地 愛知県丹羽郡大口町高橋1-8
設立 1950年11月
従業員数 5,389名(2024年)
事業内容 自動車用ファスナー(ボルト・ナット・樹脂製品等)の製造・販売
主要取引先 トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、スズキ、ダイハツ工業、マツダ、三菱自動車工業など

決算分析と倒産リスク

青山製作所は、非上場企業のため詳細な財務情報は公開されていませんが、従業員数5,000名超、国内外に複数の工場を有し、主要自動車メーカーとの取引実績があることから、安定した経営基盤を持つと考えられます。

また、東京商工リサーチの倒産速報にも掲載されておらず、現時点で倒産リスクは低いと判断されます。

競合他社との比較

企業名 主な製品 特徴
ミスミグループ本社 機械部品、FA関連部品 多品種少量生産に強み
中山製鋼所 鋼材、鋼管、鋼板 鉄鋼業界大手
進和 溶接機器、自動化装置 自動車業界向け設備に強み

青山製作所は、自動車用ファスナーに特化した専門性を持ち、競合他社と比較しても高い技術力を有しています。また、主要自動車メーカーとの取引実績があり、安定した受注が見込まれます。

給与水準と初任給

学歴 初任給(月額)
大学院卒 265,000円
大学卒 245,000円
専門卒 221,400円
高卒 180,000円

平均年収は約738万円と推定されており、業界平均と比較しても高水準です。賞与や各種手当も充実しており、福利厚生も整備されています。

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将来性とEV化への対応

自動車業界の電動化が進む中、青山製作所はEV向けのファスナー製品の開発に注力しています。特に、軽量化や高強度化が求められるEV車両に対応する製品の開発を進めており、将来的な需要増加が期待されます。また、主要自動車メーカーとの取引実績があることから、EV市場への対応力も高いと考えられます。

トランプ関税の影響

過去のトランプ政権下での関税政策は、日本の自動車部品メーカーにも影響を及ぼしました。しかし、青山製作所は国内外に生産拠点を持ち、柔軟なサプライチェーンを構築しているため、影響を最小限に抑えることができました。今後も、国際的な貿易環境の変化に対応する体制が整っていると考えられます。

社員の口コミと評判

評価項目 平均スコア(5点満点)
待遇面の満足度 3.2
社員の士気 3.6
風通しの良さ 3.1
社員の相互尊重 2.9
20代成長環境 4.2
人材の長期育成 2.8
法令順守意識 3.7
人事評価の適正感 3.6

社員の口コミでは、ワークライフバランスの良さや有給休暇の取得しやすさが評価されています。一方で、給与水準に対する不満の声もあり、今後の改善が望まれます。

まとめ

株式会社青山製作所は、自動車用ファスナーの製造・販売を手掛ける企業であり、主要自動車メーカーとの取引実績があることから、安定した経営基盤を持つと考えられます。また、EV市場への対応力も高く、将来的な成長が期待されます。給与水準や福利厚生も充実しており、働きやすい環境が整っています。今後も、国際的な貿易環境の変化に対応しながら、持続的な成長を目指す企業として注目されます。

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